声パス
実際に移行後の性別で生活するとなったら声パスできるとこれより心強いものはありません。
FtMの場合はホルモン剤の投与によって声帯に変化が生じるので、ホルモンを服用することによって比較的自然に男性のような声になるそうです。小学生とか中学生の通る声変わりってやつですね。
一方MtFの場合そうもいかなくてホルモンを服用したとしても一度発達した声帯は変化、退化しないので声は変わりません。ですが喉の使い方を変えることで女性っぽい声にすることは可能です。私自身、感覚でやっているのでうまく説明できないですが、喉の下の方だけで声を出すイメージ。野球のチェンジアップのイメージ。どれも抽象的でごめんなさい。
この辺の練習法は他のサイトを参考にされる方がいいかもしれませんね。
ただ私から伝えられることとしては男女の声の違いは「音域(高さ)」だけではなく「音色」も違うということ。この2つは音の3要素のうちの2つですよね。(もうひとつは「強弱」)
よく音域ばかりにこだわる人もいますが、高さはそんなにいらないです。
あくまで私の場合ですが300Hzくらいまでしか出ないです。ましてや普段の声だと200Hzくらい、もしくは200Hzに届かないくらいの高さです。一般に身長の高い人の方が声帯が長い分、声も低くなります。ここから考えて、あんまり高すぎると人間の感覚として違和感が出ます。
そして大事にしてほしいのは「音色」です。
普通の男性でも声が高い人はいますが、男性の声と判断付きますよね。あれは音色が違うからです。これも声帯の使い方によってだいぶ克服できます。
先ほども書きましたが「声を抜く(チェンジアップ)」のイメージです。
感覚的な表現ですみません。
ただ自然に出している声でない分若干クセのある声になりますが、普通の人は違いを認知できないとのことです。音楽関係で耳が肥えている人だと違和感を感じますが。
あと会話ということまで話を広げると男女でイントネーションが微妙に違ったりするので、その辺を意識するとパスしやすくなります。
また最初のうちは意識すれば女性の声を出せるけど、意識が緩むと男性の声になっちゃう。なんてことはザラでしょう。ですがずっと女性の声を出そうって意識してると3か月とか半年後とかには女性の声を出すのが普通になるんですね。喉の使い方がクセになるというか。
なので逆に男性っぽい声は出しにくくなります。
さてここからが気になる人が多いと思うのですが自分の声がどれだけ通用するか?ということです。
これは超カンタン!
声だけを純粋に試すなら電話です。
誰にかけるかって?
かけません。
よくおうちの固定電話にかかってくる勧誘とかの電話に出るんです。
そしたら罪悪感0ですよね。あっちの都合でかけてきているわけですから。
相手のオペレーターがこっちのことを
ご主人さま
奥様
お嬢様
など声をもとに予想して聞いてくるからです。
たとえば
「奥様でいらっしゃいますか?」など。
もちろんそのあとの会話に応じるかは自由ですし。
これなかなかよくないですか?
日常生活でもふと声を発さないといけなくなったとき声をちゃんと出せると心強いですよね。
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